お菓子屋のポポロ-7

おじいさんは、おいしそうにお菓子を食べてくれるポポロをすっかり気に入りました。

そして、よごれてしまったポポロの体をタオルでふいてやりました。
お菓子のついた前足も何も言わずにていねいにふきました。
子供がいないおじいさんにとって、今のポポロは本当の子供のようでした。
こうやって世話をしてやれるのがうれしかったのです。
ポポロはここまで優しくしてもらえるなんて、考えてもみませんでした。

(いいなぁ、こういうお店って。きっと、ペットが入ってもいいお店なんだな。前にご主人に連れてってもらったことがあるぞ。このお店、お客さんの連れているペットにこんなサービスするんだな。そうだ、このお店の人気のひみつはそこなんだ)

ポポロがすっかり感心していると、おじいさんが言いました。
「すまないが、ここで待っていてくれないか。
お菓子を作ろうと思うんだ。このところ、お店にいてもすることもなくてたいくつなんだ」
それを聞いたポポロは、ますますおどろきました。
(たいくつだって? そうか、なんにもしなくったって、お菓子はとぶように売れているんだ。そこまでとは知らなかったな)

 


児童文学ランキング



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。