お菓子屋のポポロ-9

あれこれ、意見をだしあいながら、お菓子作りは進みました。

といっても、ポポロは味見をして
「このクッキーおいしいね」とか、
「もう少し甘くして」とか
「ケーキのイチゴもう少しのせて」
とか、言っていただけですけど。
もっとも、おじいさんもそれでいいと思っていました。

おいしく食べてくれるのが、何よりうれしいことでした。
おじいさんは、新しいキャンディーを作りながら、ポポロをいつまでもそばにおいてやりたいと思うのでした。

「おまえの飼い主はどうしたんだい?」
おじいさんに聞かれて、ポポロは今までのことをみんな話してしまいました。
捨てられてからのこと、おなかがペコペコで、お店のお菓子を食べてしまったことも正直に話しましてあやまりました。
おじいさんは、いいよいいよと、かるく頭をなでてくれました。
「奥さんはお菓子が大好きだったんだ。いつもお菓子に囲まれて幸せだったよ。ボクって、つい食べすぎちゃうんだよねー」
「それなら、ポポロがたくさん食べてもあきないくらいに、とびきりおいしくしないとな」
そう言って、おじいさんは笑いました。

 



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。