お菓子屋のポポロ-10

「よし、キャンディーに名前をつけるとするか。どんなのがいいかな。なんだか、心がうきうき、わくわく、とびはねたくなるような、楽しい名前がいいな。そう、スキップしたくなるような……」
「おじいさん、なぁに? そのスチップって」
ポポロがいうと、おじいさんは笑いました。
「スチップじゃないよ。スキップ…」
言いかけて、おじいさんは、
「いいや、そのままでいい。スチップキャンディーだ。これに決めたぞ、ポポロ」
おじいさんは満足そうにうなずきました。

ポポロにとって、久しぶりの楽しい時間でした。それはおじいさんにとっても同じことでした。こんなにはりきってお菓子を作るのは何年ぶりのことでしょう。いつのまにかす
っかり仲良くなった二人は、時間のたつのも忘れていました。

スチップキャンディーができあがると、二人で試食です。

「あ、オレンジの味だよね、これ!」

「ああ、そうさ。おいしいかい?ポポロ」
おじいさんは、若いころのようにはりきっていました。

ポポロを見ていると、ふしぎとカがわいてくるような気がしました。

 



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。