お菓子屋のポポロ-18

パティシエは「お菓子屋のポポロ」に出かけて行きました。
そして、店番をしていたポポロに声をかけました。
「いらっしゃいませ」
ポポロは元気にあいさつをして、
「新発売のスチップキャンディーはいかがですか」
と言って、パティシエにすすめました。

パティシエはお店の中を見まわしました。
お店には、おじいさんはいませんでした。
どうやら、買い出しに行っているようで、
【ポポロへ すぐもどるから、店番たのむ】
と書いたメモがはさんでありました。

パティシエは、スチップキャンディーを手にとって言いました。
「このキャンディーはだれが作っているんだい?」
「おじいさんとボクですよ」
「おじいさんと仲がいいんだね」
「ハイ!ボク、おじいさん大好きですよ」
「ふうん……。そんなに大好きな人なら、お前はおじいさんになにかお礼をしたんだろうな。まさか何もしていないなんて言わないよな〜」
パティシエはスチップキャンディーをながめながら言いました。
「ボクは何もしていないよ。おじいさんは、ボクがお店にいてくれるだけでいいって言ってくれるからね」
「あ〜、それはいけないね!」
パティシエは、急にまゆをひそめてちょっと大げさに両手をひろげました。
「お世話になっているのに何もしないのはよくないな。ぼくがとっておきのお礼の方法をおしえてあげるよ。
「お礼の方法? とっておきの?なになに?」
「スチップキャンディーをデパートで売るのさ」
「デパートで?」
ポポロは目をキラキラさせて言いました。
「デパートってあの目の前の大きいデパートのこと?」
「もちろん」
「うわぁ!すごいよ。ボク、1度でいいからあのデパートに行ってみたいと思ってたんだ。」

 



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。