お菓子屋のポポロ-22

おじいさんは、まゆをしかめて部屋へ戻りました。
ポポロは、週刊誌をゴミ箱から取り出して広げてみました。
おじいさんは、記事を見てポポロがおちこんでしまうのではないかと、心配しました。

ところが、しばらくしてポポロは、
「うわぁ!うれしいね。おじいさん」
なんて言うのです。
「どうしてそんなこと言うんだい? まさかおまえは本当に……」
お店をつぶそうとしているんじゃないか? と言いかけましたが、おじいさんは、ポポロを信じていたので言えませんでした。
ポポロは週刊誌をひろっておじいさんにわたすと、こんなことを言いました。
「だってこれ、ほめてあるんだよ」

意外な言葉でした。
ポポロは、少しもおちこんだ様子を見せません。
それどころか、早くスチップキャンディーをつくりたくてたまらないというふうに、目をキラキラかがやかせています。
「だって、スチップキャンディーをおいしく食べてくれた人がいるから、もっといろんな味があればいいのにって思ったんでしょ? この人きっと、スチップキャンディーのファンの人だよ。おいしかったからリクエストしてくれてるんだよ? あまりにもおいしくて虫歯になっちゃうから、虫歯にならないといいなぁって言ってくれてるんでしょ? すっごくほめられてるよ、おじいさん!」

 


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お菓子屋のポポロ-23

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。