なんでも屋のみけねこ-1

良太くんが、ランドセルをせおって家に帰ろうとすると、道のまんなかにチラシが一枚落ちていました。

わたしは『なんでも屋のみけねこ』でございます。
お部屋のそうじ、せんたく、おりょうり、
へやにもつのおとどけ、おつかい、
おるすばん、などなど……
どんなことでもおまかせください。

黒の太いペンでかかれたそのチラシは、紙はしわくちゃで、ざらざらしていました。

いつも家にとどくチラシには写真があって、赤や黄色のカラフルなもようがついて、ねだんが書いてあるものです。
けれども、そんなものはどこにもないのでした。写真のかわりに、おおまかな地図がありました。
ねだんのかわりに、あまりかわいいともいえないようなねこのイラストと、あしあとがついていました。
それでも、良太くんはこのねこに会ってみたい気がしました。
「なんでもって、本当になんでもしてくれるのかな?」

ふと、お店のカウンターに本物のみけねこが立っていて、エプロンをしてうごきまわっているすがたが目にうかびました。
お皿をあらったり、お弁当を作ったり、そうじきをかけたりするのでしょうか。
字がかけるのだから、手紙を出したりするのかもしれません。
「そんなねこがいたら、おもしろそうだな」
と良太くんは思いました。
そこで、ちょっとお店をのぞいてみることにしました。



なんでも屋のみけねこ-2

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。