なんでも屋のみけねこ-4

みけねこはおちついた声でこたえると、ビジネスマンみたいに携帯電話なんかとりだして、なにやらボタンを押しています。良太くんは、いそいですべりだいの階段をのぼりました。
そっと、ケータイの画面をのぞいてみると……。
どうやらみけねこは、スケジュールをすべてケータイの中にうちこんでいるみたいです。
「それじゃあ、にもつを学校までとどけてもらえるかい?」
「かしこまりました。それで、にもつはどちらに置いてあります? すぐに重さをはからせていただきましょう」
みけねこは黄色いバッグから、大きな体重計をよいしょっととりだしました。
「いや、そうじゃないんだよ。ボク、わすれものが多いから、わすれたときにとどけてくれる人がいたらなぁって……」
「そうですか、今はおとどけするものはないんですね? それでは、なん月なん日にどんなものをおわすれになるのでしょう? 具体的にスケジュールをくませていただきます」
みけねこはケータイをかまえて、
「さぁ、おっしゃってください」
と言いました。
「そんなこと言われてもなぁ……」
良太くんはこまってしまいました。
だいたいいつ、なにをわすれるかがわかっていたら、わすれものなんてするはずないんですから。
そこで、良太くんはいいことを考えました。
「それじゃ、ボクがわすれものをしないように、きみが次の日の準備をするっていうのはどうだい?」
「いいでしょう。そのほうが仕事の時間もはっきりしますからね。こちらもたすかりますよ。それで、具体的にはなにをすればよろしいですか?」
「そうだなぁ……。毎日ボクの部屋に来て、時間割をあわせるとか」



なんでも屋のみけねこ-5

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。