なんでも屋のみけねこ-16

カラーになった新しいチラシのおかげで、『なんでも屋のみけねこ』は仕事もふえておおだすかりだと、リンからお礼の手紙がとどいたのは、それから数日後のことでした。
「こんなによろこばれると、がんばって作ったかいがあるわね」
お母さんは手紙を見てうれしそうです。

良太くんは、このまま一か月のけいやくがおわって、リンに会えなくなってしまうのが、なんだかさみしい気がしました。
ねこぎらいと言っていたお母さんも、毎日やってきては良太くんの勉強をみてくれるリンをかくれてそっと見ているうちに、しだいにかわいく思えてきました。
あるときお母さんは、お菓子屋ポポロでスチップキャンディーをたくさん買ってきました。
きっとお母さんは、良太くんのために、もう一か月『なんでも屋のみけねこ』とけいやくしてくれたのでしょう。
良太くんは、これでまたリンに会えると思って、おおよろこびでした。

次の日のこと。良太くんが学校から帰ってくると、先にリンがきていました。
「やぁ、リン。今日は早いじゃないか」
良太くんはいつものように、リンに勉強を教えてもらおうと部屋に入りました。
けれども、いくら待ってもリンがきません。
あれほど時間にきびしいリンが、いったいどうしたんだろう……?

 

 



 



 

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。