なんでも屋のみけねこ-17

そっと部屋を出ると、そこではリンが、お母さんと楽しそうに話しています。

「この植木、どこに置いたらいいと思う?」
「そうですね。日当たりを考えますとそちらのほうが」
良太くんはびっくりしました。
「なにしているの? リン……」
するとリンは、
「お帰りなさい、良太くん」
と言いながら、ペコリとていねいにおじぎをしました。
「本日より一か月間、お部屋のもようがえとものおきの整理を、お母さまよりごけいやくいただきました。あらためまして『なんでも屋のみけねこ』リンともうします。どうぞよろしく」
「なんだって?」
見ると、リンはピンクのエプロンすがたではたきなんか持っています。
「だってお母さん、あんなにねこきらいだって言ってたじゃないか!それにお金だって」
「あら、良太。スチップキャンディーのことなら大丈夫よ。ちゃんと買ってあるから。それにリンちゃんって、とってもかわいいし、おりこうなのねぇ。わたしが作ったチラシもすごくよかったってほめてくれたし、仕事たのまないわけにはいかないじゃない」
お母さんはニコニコして、まるでねこぎらいなんてうそみたいです。



なんでも屋のみけねこ-18

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。