カレンダー王国と魔女の鏡-1

「おまえはなんてことをしてくれたんだ!」

その日、カレンダー王国の王様は、カンカンになって長方形のいすにすわりました。
ついさっき 、 王女の部屋で信じられないものを見たのです
それは、 この王国で、ぜったいに あって はならないものでした。
いつもなら、王様はソファーにどっかりとこしをおろして、コーヒーをのみながら、王国のようすをのんびりながめている時間でした。
お城の窓からは 、 王国全体を見わたすことができます。
カレンダー王国は上から見ると長方形で、東側に王家の住むお城 、西側に動物たちが住む街がありました。
どの家の屋根も、カレンダーの長方形に見えるように作られていました。
これは長方形が好きな王様のこだわりでした。
カレンダー王国に住む動物たちの家の屋根には、1から31までの数字がかいてあって、1の家にはねずみが住んで、2の家にはうさぎがいました。
からだの大きな動物になると、だんだん数字も
大きくなり、30の家にはキリンが住んでいて、31の家にはゾウがいました。
空からながめると、1から31までの数字が7つずつならんで、カレンダーのように見えるのです。

そんなカレンダ –王国の王様の顔も、やっぱり四角い顔でした。
王国全体をそんなふうにしてしまったのも王家ですし、年に1度つくられるたいせつなカレンダーにも、もちろんきびしい決まりがありました。

伝統のカレンダーのデザインですが、使用する紙は白、数字や文字は黒でなければなりません。
ここまでは、どこにでもある普通のカレンダーと同じです。



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。