まほうのほうきづくり教室-12

すっかり落ち込んでしまったツバメの奥さんの肩を、トントンとたたく子がいました。
ほうきの店ツバメの前にならんでいた、ツバメの奥さんの子供でした。
「ぜったいにとべるほうき、すごいって!」
にっこりと笑うむすめに、
「……そうね」
ツバメの奥さんは、力なく答えました。

「これはすばらしい!」
王様は感心して言いました。
「この街には、素晴らしいほうきづくりの店が2軒もある。これからもたくさん利用させてもらおう!
ツバメの店は初心者用に、
ふくろうの店は上級者用に。
それぞれにいいところがあるからな!」
ふくろうの主人とツバメの奥さんは、おたがいに顔を見合わせて笑いました。

この街には、今でも2つのほうきの店がならんでいます。
ただ1つ、変わったことは、ツバメの奥さんが、前より生徒に優しくなったということでしょう。

 

おしまい

 



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。