フェルトねこのひなまつり-1

みいちゃんのおへやには、おひなさまがありました。
おだいりさま、おひなさまと三人かんじょの3段かざりでした。
みいちゃんが生まれたときに、おばあちゃんが
買ってくれたものです。

みぃちゃんは3歳になったとき、お店で8段かざりを見ました。
なんかいもお店を通るたびに、みぃちゃんは大きな8段かざりをすっかり気に入って、
いいな、いいな
と言うようになりました。
そこでお母さんは、フェルトで5人ばやしを作りました。

お母さんは、手芸が大好きでした。
フェルトでなんでも手作りするので、家の中には、お母さんの作ったぬいぐるみや小物がたくさんありました。

お母さんが作った5人ばやしは、きれいなきものをきて、楽器だってちゃんともっていました。
お顔はみいちゃんのすきなねこ にしました。
しろいお顔には、ちゃんとおけしょうもしてありました。
きれいにできたのでみいちゃんは大よろこびでした。

それから何年もたって、みいちゃんは小学6年生になりました。
友達が遊びにくる前の日に、
「もう、部屋にねこの5人ばやしは、かざらなくていいかな」
と思いました。

夕方、お母さんに
「もう 、フェルトねこも古くなったし、かざらないから片づけといて」
と言いました。

その夜…。

みいちゃんがフェルトネコのおひなさまをながめていると、どこからか話し声がします。

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。