若がえりの実-1
2021年6月11日
2021年7月26日
若がえりの実
しずかで、おだやかなまちがありました。
のらねことのらいぬもいましたが、ケンカすることもなく、みんななかよくくらしていました。
ただし、1つこまったことがありました。
さいきんまちにやってきたカラスが、ゴミをちらかすことでした。
毎日毎日、おちているゴミを探していました。
このカラスは、食べ物を探すというよりも、何かめずらしいものを探してお金にかえようとしているようでした。
ところが、まちはきれいなので、なかなかゴミもありません。
こまったカラスは、しばってあるごみの袋をあけてちらかすようになったのです。
みんなはこまって、何とかおいはらおうと必死でした。
かかしを立てたり、たいこをドンドンとならしたりしました。
けれど、カラスはまたやってきました。
まちのまんなかには交番があって、おまわりさんがきびしく注意していましたが、カラスはまったくいうことを聞きません。
その交番のとなりには、ねこの家族がすんでいました。