若がえりの実-2

ねこの家には、6匹のむすめがいました。

長女の、いちか。
次女の、ふたば。
三女の、みいこ。
四女の、しずか。
五女の、ごまりん。
末っ子の、ろっこ。
そして、パパとママの8匹でくらしています。

ねこのむすめたちは、毎日毎日となりの交番で、おまわりさんに何度も注意されているカラスのことを見てきました。
いくら注意されても、反省するようすもないカラスに、街のみんながこまっているのもよく知っています。

ねこの家でも、ママが育てている花だんのお花をとられそうになって、大さわぎになったことがあるのです。

「まったく! 宝探しか何か知らないけどさ。町をよごすなんて、いけないことよ。私が行って注意してくるわ」
ふたばが言うと、みいこが、
「注意なんてしたって、あのカラス、おまわりさんの言うこともぜーんぜん聞かないんだから」
とあきれたように言いました。
「どうして、ごみぶくろあけちゃうの?」
ごまりんが聞くと、
「あのカラス、ごみぶくろの中から、お金になりそうなものさがしてるみたいね。食べ物だけじゃなくて、小さな虫たちのすみかになりそうな入れものをさがして、売りにいくんだって」
街のようすにくわしいしずかが、教えてくれました。



eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。