おねがいレレア-8

いい方法がうかばないまま、きもだめしの夜になりました。
「さぁいつものように、学校のグラウンドと神社を通って帰ってくるの。わかってるわね」
ミクちゃんが言いました。
アイのほかにも、クラスの女の子たちがいましたが、みんな先にスタートしていて、のこったのはアイとレレアだけです。
「そういえば、この前ね。誰もいない神社に1人で行ったんだけど、いきなり後ろから肩をたたかれたの。振り向いても誰もいなくて、すごく気味が悪かったわ」
ミクちゃんがアイの耳元で意地悪を言いました。

レレアは、ミクちゃんに気づかれないようにこっそりアイに言いました。
「だいじょうぶ! あたしの体は、アイ以外の人間には見えないの。あたしはアイのかたにのっていくからね」
アイはうなずいて、歩き始めました。

学校のグランドは、昼間の様子とちがって、アイの足音と、車の通り過ぎる音しか聞こえません。
アイはこわくなって、立ち止まりました。
「どうしたの?」

 

おねがいレレア-9

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。