おねがいレレア-11

だから、
『あたしはあんたのタクシーじゃないし、まくらでもないわよ!』
って言ってやったの。カースケったら、それでも寝ようとするんだから、もうあきれちゃうでしょ?
それで、あたし、
『あんたねぇ。そんなに寝てばかりいたら、ただ黒いだけで何が何だかわかんないわよ。その羽は何のためについてんの?くやしかったら飛んでみなさいよ』
って言ったわ」
「そしたら飛んだの?」
「飛ばないわ。あたしのじゅうたんにしっかり乗っかったまま、羽だけバタバタさせて寝そべってたわ」
「なにそれ!」
「ふざけてるでしょ? カースケって」

レレアの話を聞いているあいだに、アイはいつの間にか神社を通り過ぎていました。
ミクちゃんたちの待つゴールは、すぐそこです。
アイは、あんなに嫌だったきもだめしが、こんなに楽しくなるとは思いませんでした。
これもレレアがいてくれたおかげです。
アイは待っていたミクちゃんに
「こんなに楽しいきもだめしは初めて! またやろうね」
と言いました。

 

 

おねがいレレア-12

eguchi
  • eguchi
  • 子どものころから30年間趣味で、動物が出てくる童話を書いている。2020年に動画をきっかけにブログを始める。
    猫大好き!子どもとネコカフェやカラオケに行くのが楽しみ。