5歳までのシンデレラ読み聞かせ|分かっていなくても育つ読む力 🌸

5歳までのシンデレラ読み聞かせ|分かっていなくても育つ読む力🌸

 

「5歳でシンデレラはまだ早いでしょうか?」

「読み聞かせをしても、ちゃんと分かっていない気がします‥」

きれいなドレスやガラスのくつに目を輝かせる一方で、途中で立ち歩いたり、関係のない話を始めたり。

そんな姿を見ると、「物語を理解できていないのでは」と不安になりますよね。

でも、まずお伝えしたいのは――

分かっていないように見えても、大丈夫です。

5歳以下の読み聞かせは、「正しく理解する時間」ではなく、「物語と出会う時間」だからです。

 

5歳の読み聞かせは“理解”より“体験”

5歳前後の子どもは、物語の筋を完全に追うよりも、

・きれい

・こわい

・かわいそう

・うれしい

といった、心の動きを感じています。

 

たとえば『シンデレラ』なら、

ドレスのページばかり見たがる。

かぼちゃの馬車に大興奮する。

12時の場面で「どうなるの?」と身を乗り出す。

それは、物語の一部にちゃんと心が反応している証拠です。

物語全体を説明できなくても、

印象に残る場面があること自体が、大切な読書体験です。

 

読み聞かせ中に騒いでもいい?

「途中で立ち歩きます」

「急に関係ない話を始めます」

よくあることです。

でもそれは、「聞いていない」のではなく、

物語を自分の世界に引き寄せている途中かもしれません。

「わたしもドレス着たい!」

「ぼく、かぼちゃスープがいい!」

話がそれるのは、物語と自分をつなげている証拠です。

静かに最後まで聞くことだけが、良い読み聞かせではありません。

「分かっていない気がする」と思ったとき

5歳以下の子どもの理解は、すぐには表に出ません。

その場では無反応でも、

数日後にふと、

「ガラスのくつ、あったね」

と言い出すことがあります。

子どもの中では、ゆっくり物語が熟成されています。

創作童話を書く視点から見ると、

物語は“その場で理解されるもの”というより、

心の中に種のように残るものです。

すぐ芽が出なくても、なくなってはいません。

 

5歳以下のシンデレラで育っている力

「分かっていない」と感じるときも、実はこんな力が育っています。

🌱 登場人物の気持ちに触れる力

🌱 うれしい・かなしいを感じ分ける力

🌱 物語の世界に安心して入る力

🌱 最後まで聞こうとする集中の芽

これらは、将来の読解力の土台になります。

小学生になって「どうして?」を考えられるようになる前に、

まずは「物語って楽しい」という感覚が必要です。

難しい質問はしなくてもいいです。

「どう思った?」

「なぜそうなったの?」

と聞かなくても大丈夫です。

「きれいだったね」

「うれしそうだったね」

「びっくりしたね」

それくらいで、ちょうどいい。

答えが返ってこなくても、

子どもはちゃんと感じています。

読み聞かせは“正解を教える時間”ではありません

5歳以下のシンデレラ読み聞かせで大切なのは、

理解させることより、

安心して物語に触れること。

立ち歩いてもいい。

感想がなくてもいい。

分かっていなさそうでもいい。

物語を「きれい」「なんだか好き」と感じる体験が、

やがて読解力へとつながります。

今はまだ、芽の時期。

目に見えなくても、

育っている力は、ちゃんとあります。

焦らなくて大丈夫です🌸

 

おはなしの森ブックガイド ー読む力と考える力を育てる、年齢別ブックナビゲーションー

 

 

eguchi
  • eguchi
  • 子どもの頃から創作童話を書き続け、童話を一冊出版。現在はnoteで創作童話を発表しています。物語の持つやさしい力を大切に、「読む力」と「考える力」が育つ読書時間のヒントを発信中です。