白雪姫はなぜ毒リンゴを食べたのか?子どもが感じる“こわさ”と“不思議”の物語

白雪姫はなぜ毒リンゴを食べたのか?子どもが感じる“こわさ”と“不思議”の物語

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『白雪姫』は、世界中で読み継がれている有名なお話です。

美しい白雪姫、七人の小人、魔法の鏡、そして毒リンゴ――。

物語には印象的な場面がたくさんありますが、

特に気になるのが、

「どうして白雪姫は毒リンゴを食べたの?」

という場面です。

小人たちから、

「知らない人を家に入れてはいけない」

と言われていたのに、

白雪姫は最後にリンゴを受け取ってしまいます。

大人は、

「危ないのに」

「どうして気づかなかったの?」

と思うかもしれません。

けれど子どもたちは、

そこに“怖さ”だけではなく、“不思議さ”も感じています。

この記事では、

『白雪姫』が描いた子どもの気持ちについて考えていきます。

 

📕白雪姫は「信じる子」として描かれている

白雪姫は、森で七人の小人と暮らしながら、

穏やかな毎日を送っています。

優しく、素直で、まっすぐな女の子です。

だからこそ、

おばあさんに変装した王妃を疑いませんでした。

白雪姫は、

“だまされやすい子”

として描かれているのではありません。

むしろ、

“人を信じる子”

として描かれています。

子どもたちも、

「白雪姫が悪い」

とはあまり考えません。

それより、

「信じたかったんだ」

という気持ちを自然に受け取っています。

 

📘毒リンゴには「気になる気持ち」がある

毒リンゴは、ただ怖い道具ではありません。

真っ赤で、美しくて、おいしそう。

子どもの目にも、強く印象に残ります。

白雪姫もまた、

「きれい」

「食べてみたい」

という気持ちになったのでしょう。

子どもは、

“気になるもの”

に心を動かされます。

お店のお菓子、きれいな石、光るもの――。

それは悪いことではなく、

世界を知ろうとする自然な気持ちです。

白雪姫が毒リンゴを手に取った場面には、

そんな子どもらしい好奇心も重なっています。

 

📙子どもは“怖い”のに見たくなる

『白雪姫』には怖い場面があります。

魔法の鏡、王妃の怒り、森の暗さ、毒リンゴ。

それでも子どもたちは、

この物語を何度も読みたがることがあります。

それは、

“怖い”と“見たい”

が一緒になっているからです。

少し怖い。

でも気になる。

この気持ちは、子どもの物語体験によく見られます。

『白雪姫』は、その不思議な感覚を強く持った作品なのです。

『白雪姫』を読んだあとには、

「白雪姫はどうしてリンゴを食べたと思う?」

「リンゴはどんなふうに見えたかな?」

「怖かったところはどこだった?」

などを話してみるのもおすすめです。

子どもによって、

  • 王妃が怖かった
  • 森が怖かった
  • リンゴが気になった

など、感じ方は大きく変わります。

その違いを聞くことで、

子どもの“怖さ”や“興味”も見えてきます。

 

📕王妃の怖さは「見えない気持ち」にある

子どもが『白雪姫』で怖がるのは、

魔法だけではありません。

王妃の気持ちにも、独特の怖さがあります。

王妃は、

「自分が一番美しくありたい」

と思い続けます。

そして、その気持ちが強くなりすぎてしまいます。

子どもはまだ言葉にはできなくても、

「怒っている」

「怖い」

「嫌な気持ち」

を敏感に感じ取ります。

だから王妃の存在は、

おばけとは違う怖さとして心に残るのです。

 

🍀『白雪姫』は“信じる心”と“危険”を描いた物語

『白雪姫』は、

「知らない人についていかない」

だけの話ではありません。

そこには、

  • 人を信じたい気持ち
  • 気になるものへの興味
  • 美しいものへのあこがれ

が描かれています。

そして同時に、

「見た目だけでは分からないことがある」

ことも伝えています。

白雪姫は、危ないことをしようとしたのではありません。

美しいものに心を動かされたのです。

だからこの物語は今も、

子どもたちに、

“こわさ”と“不思議”

を一緒に届け続けているのかもしれません。

 

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eguchi
  • eguchi
  • 子どもの頃から創作童話を書き続け、童話を一冊出版。現在はnoteで創作童話を発表しています。物語の持つやさしい力を大切に、「読む力」と「考える力」が育つ読書時間のヒントを発信中です。