絵本を読んでも理解していない?子どもの読解力はどう育つのか

絵本を読んでも理解していない?子どもの読解力はどう育つのか

 

「絵本を読んでも、子どもは本当に理解しているのかな?」

読み聞かせをしていると、そんなふうに感じることはありませんか。

途中で別の話を始めたり、ページをめくろうとしたりすると、

「ちゃんと聞いていないのでは?」と少し心配になることもあります。

でも、子どもは大人とは違う形で物語を受け取っています。

すぐに内容を説明できなくても、

絵本を聞く時間のなかで、少しずつ読む力の土台が育っています。

今回は、

子どもの読解力がどのように育っていくのかを、やさしく紹介します。

 

📕絵本を読んでも理解していないのは大丈夫?

結論から言うと、

理解していないように見えても大丈夫です。

小さい子どもは、物語の意味を説明するよりも、

まず「おはなしを楽しむこと」をしています。

例えば

• 好きなページになると笑う

• ドキドキする場面を覚えている

• 同じ絵本を何度も読んでほしがる

こうした様子は、

実は物語を楽しんでいる証拠です。

子どもは最初から物語全体を理解しているわけではなく、

印象に残る場面を少しずつ覚えながら、物語の世界に親しんでいきます。

大人が思う「理解」とは少し違いますが、

この体験が読む力の土台になっていきます。

 

📕子どもは何歳から物語を理解する?

子どもの読解力は、年齢とともにゆっくり育っていきます。

おおよその目安としては、次のような成長があります。

 

0〜3歳頃

この時期は、言葉やリズムを楽しむ時期です。

絵本の内容よりも

• 声の調子

• くり返しの言葉

• 絵を見る楽しさ

を味わっています。

「おはなしを聞く時間って楽しい」と感じることが、

大切な土台になります。

 

4〜6歳頃

少しずつ物語の流れが分かるようになります。

例えば

• 登場人物を覚える

• 出来事の順番が分かる

• 次はどうなるのか想像する

といった変化が見られます。

この頃になると、昔話や童話のような

少し長い物語も楽しめるようになってきます。

 

小学生になる頃

物語の理解はさらに深くなり、

• 登場人物の気持ち

• 物語の理由

• 結末の意味

などを考えられるようになります。

こうした力が、学校での読解力にもつながっていきます。

 

📕読み聞かせは読解力に意味がある?

「読み聞かせは本当に意味があるの?」

と疑問に思う方もいるかもしれません。

実は、読み聞かせは

読む力の土台づくりにとても大切な時間です。

絵本を聞くことで、子どもは

• 言葉のリズムを感じる

• 物語の流れを知る

• 想像する楽しさを知る

といった経験を重ねていきます。

そしてもう一つ大切なのが、

同じ絵本をくり返し読むことです。

子どもが同じ本を何度も読んでほしがるのは、

物語を少しずつ理解している途中だからです。

最初は好きな場面だけを覚えていますが、

何度も聞くことで

• 登場人物

• 出来事の順番

• 物語の流れ

がつながっていきます。

こうして、ゆっくりと読解力が育っていきます。

物語を楽しむ時間が読む力を育てる

絵本を読んでも、子どもがすぐに理解しているように見えないことはあります。

でも、

• 物語を楽しむ

• 好きな場面を覚える

• くり返し聞く

こうした体験の積み重ねが、読む力の土台になります。

大切なのは、

「理解できているかどうか」を気にしすぎることよりも、

おはなしの時間を楽しむことです。

物語を聞く体験が増えていくほど、

子どもは少しずつ物語の世界を理解できるようになります。

そして、その経験が

やがて読むことの楽しさへとつながっていきます。

 

おはなしの森ブックガイド ー読む力と考える力を育てる、年齢別ブックナビゲーションー

eguchi
  • eguchi
  • 子どもの頃から創作童話を書き続け、童話を一冊出版。現在はnoteで創作童話を発表しています。物語の持つやさしい力を大切に、「読む力」と「考える力」が育つ読書時間のヒントを発信中です。